【セミナー概要】
シンセサイザーをプリセット音源でしか使っていませんか?
シンセサイザーの構造・原理を理解すれば自分の望むサウンドを全て手に入れることが出来るようになります。
「この音が出したいからこの音源を買う」のでは無く、「この音を出すにはどう手順を踏めばいいのか、どのシンセパラメーターが重要でどのエフェクトが必要なのか」と、積極的にサウンドデザインに挑戦してみましょう!
LogicPro標準付属のベーシックシンセサイザー「ES1」を中心に全体構造を把握し、特に音作りに重要なパラメーターを取り上げて実践的かつ応用的に解説いたします。
今回はシンセサイザーの裏技的技法や、音作りのコツも沢山取り上げる予定です。
もう一つ重要な要素「エフェクター」についても解説します。
シンセサウンド=シンセ + エフェクター
シンセだけでは楽曲のパートにはなり得ません。エフェクターは化粧道具です。
シンセ単体の音は単なる「素体」です。
ここに様々なエフェクト効果を積み重ねて「完成したサウンド」を作り上げます。
むしろ、シンセよりもエフェクターのほうがその重要度は高いと言えます。
エフェクターを使いこなすことによって、シンセサイザーのポテンシャルを超えた音作りが可能になります。
「あの音源独特の音」でさえもLogicProの「ES1」と付属エフェクターでほぼ再現できます。
膨大な種類のあるエフェクターですが、イメージによるカテゴライズでその用途は容易に理解できます。
これらのアイテムを手に入れれば全くの自由な「サウンドデザイン」が可能になります。
シンセをプリセット音源で使い他人のサウンドを真似る次元から、全くのオリジナルの音で独自の世界観あふれる音楽を作ってみてはいかがでしょう。
【こんな人にオススメ!】
・シンセサイザーの音作りが分からない!
・オシレーターやADSRの意味は理解できるが使いこなせない!
・かっこいいオリジナルのシンセサウンドを作りたい!
・「あの曲」で使われているようなシンセサウンドを作りたい!
・シンセサイザーの使い方を基本から応用まで修得したい!
【セミナー内容】
■Step1 〜ES1構造と重要パラメーターを理解する
LogicPro標準付属のベーシックシンセサイザー「ES1」は減算方式アナログシンセサイザーの基本構造を理解するには最適のシンセです。
・オシレーター ・フィルター ・アンプなど、まずは基本モジュール構成を押さえ、
・ADSR ・LFOなどのモジュレーションをどこにどう掛けたらどうサウンドが変化するのか・・・
「ベース」音や「ブラス」音を作りその体系を理解します。
■Step2 〜ES1の応用テクニック
・単発オシレーターなのに重厚な響きを生み出す「PWM」
・シンセ特有音の「フィルターレゾナンス発振音」とそのキーフォロー設定
・パーカッション音作成に欠かせない「ノイズ」の使い方
・金属的な複雑な倍音を生み出すES1独自の機能「Filter FM」
・Logicオートメーションを用いたパラメーターコントロール
FX音、SE音、Sci音と呼ばれる効果音やパーカッシブな音作りに欠かせない応用テクニックを解説します。
■Step3 〜エフェクターの活用(基礎編
サウンドの基本エフェクト「EQ+コンプ」をまず押さえて「音の素体」をしっかりと組み上げます。そして、様々な効果をイメージングキーワードでエフェクトを選びサウンドをデザインしていきます。
・Distortion系・・・「歪ませる」「太くする」
・Modulation系・・「うねらせる」「豊かにする」「神秘的」
・Filter系・・・「音を変化させる」「キャラクターを変える」
・空間系(Delay & Reverb)・・・「響かせる」「広がり」
■Step4 〜エフェクターの応用
特殊な効果をもたらすエフェクターを取り上げて応用的なサウンドデザインを解説します。
・Resonance + Distortion
・「Clip Distortion」 による独特な音質変化
・「EVOC20 FilterBank」によるキャラクター変化と空間のうねり
・「Ring shifter」による金属的表現
・究極のサウンドツール「Space Designer」
■Step5 〜実践
各Stepでのトピックを踏まえて、実践的なサウンドデザインを構築していきます。