音Logue 第10回は1980年代のポップミュージックが世界を幸せにした頃から、Madonna(マドンナ)を取り上げました。
マドンナ、今年還暦だってさ。凄いねーアメリカの由美かおるって雰囲気。ん?由美かおるが日本のマドンナ?そういう見方もあるね。
ところで3月の音Logue、いま書いてるってどんだけサボってんだ?って感じですね(まもなく11月です・汗)
マドンナがデビューしたのは1982年。
この頃、私は日本の音楽を全く知らず、というかまったく興味がなく(子供の頃から洋楽志向)、FEN(Far East Network〜米軍極東放送網というAMラジオ)ばっかり聴いてました。
もうね、昼も夜も全部それ。ジャズやロック、ポップスも全部流れてたし、ニュースも全部英語だったし。
マドンナにはそのFENで出会いました。夜中の放送をラジカセで同録して、昼間に聴いていたのですが、やたらノリノリの曲が気になるわけだ。
「ホーリデーイー、ホーリデーイー!」って感じで。
「このHolidayってサビの歌、かっちょいいなぁ。誰の歌だろ?」と放送聴いてると、
Holiday by 「まだーなー」だと。
まだーなー、マダーナーって誰?
ということで、近所のレコード屋さんに出掛けて、おばちゃんに
「ねぇねぇ、Holidayって曲入ってる?マダーナーって歌手だと思うんだけど、レコード欲しいんだ。」
「あら、けんちゃん!いらっしゃい。ホリデイね。ちょっとまってね。問屋さんのリスト見たあげるから。」
はい。まだ半ズボンなころからレコード屋さん常連でしたわたし。
「あったわよ!来月LPレコード発売だって。まだなーじゃなくて、マドンナっていう新人さんみたいね。相変わらず情報早いわね。またFEN?」
「おーそうそう!おばちゃん、それ入ったら電話してね。マドンナかぁ。たのしみー!」
つまりは、マドンナが日本で名前出る前からファンだったってことですね!
レコード入荷してしばらくずっと聴いてたなぁ。もちろん部屋はディスコ(現在のクラブ)状態です。
マドンナが世界的にブレイクするのは、デビューから2年後のシングル「Like A Virgin」。
デビッド・ボウイのプロデュースで調子が良かったナイル・ロジャースがプロデュースしました。
これまた、スーパー大好きなバンド、Chicのギタリスト!Chicといえばマイ・ルーム・ディスコの定番。マドンナにシックと来ればもう、アルバム即予約でした。
あの頃は、時間があれば音楽ばっかり聴いていたし、ただひたすらに気持ち良くなって、一緒にベース弾いて、踊って、それだけで楽しかったな。
今の子どもたちってそんなことしないよね、たぶん。私たちは原始的?な少年だったのかいな。
相当大人になってからマドンナや、ナイル・ロジャースのインタビューをテレビで観て、当時のエピソードを聞きました。
最初にマドンナの電話を取ったナイル・ロジャースは、誰かのイタズラだと思って切っちゃった、とか。2回目に電話したマドンナが、デビッド・ボウイは出来てあたしのはやらないわけ?って迫った話とか、結構面白い。
ナイル・ロジャースはマドンナが当時描いていた戦略にどうしても必要な人物だった。
アメリカの音楽ファン全体にどうやってアピールするか。ヨーロッパ系のマドンナがアフリカ系アメリカ人のファンをどうやって取り込むか。
それには、デビッド・ボウイという全く違うジャンルのイギリス人を再び世界のスターダムに押し上げたナイル・ロジャースのプロデュースがぴったりマッチしたのですね。
それにしても、「ワタシ、マドンナだけど、あんた次のアルバム一緒に作ってくれない?」って自分から直接電話しちゃう。それもあったことないのにいきなり。って凄いパワフルですね。
ナイルもそのガッツに応えたくなったのでしょう。当時のポップソング、ダンスソングの定石をひっくり返す、新しいストーリーを展開しました。
マドンナの曲の中で一番好きなのが、Crazy For You(クレイジー・フォー・ユー)。
この曲は映画「Vision Quest」(邦題:ビジョン・クエスト/青春の賭け)のサウンド・トラックに収められ、その後にシングルカットされました。映画は特に面白いものじゃなかったんですけど、いい曲なんだよね。
それまでのマドンナのノリノリとはちょっと違って、しっとりしていて。レコーディングエピソードとかも面白いし。
で、当時のディスコではチーク・タイムってのがあって。(このチークって言葉に反応した人は・・・笑。)懐かしいなぁ。
青春時代っていうほどのものじゃないけど、あの頃、少年なりに誰かを好きになって、一生懸命に。一丁前に幸せとか信じちゃって、背伸びして、無謀なほどにエネルギーがあったよね。
マドンナの歌を聴くと、自然と昔の自分を見に行っちゃう。心の中でそっと笑いながら。
あぁ、音楽っていいな。
あの頃大好きだった君は、いま幸せですか?
〇〇子さん、▲■美さん、☆◎さんに●★ちゃん・・・あぁ、□◆さんも!
(おいおいおい、思い出の人、多過ぎ!?)
basskie