音楽学校とは思えない最高レベルのリスニング環境を実現した、JBG音楽院の新校舎ルームB!
"B"は私、basskieの"B"!?
冗談はさておき、今日はそんな「音楽の聴き方」についてお話ししたいと思います。
「ミックスが上手くいかない」
「CDみたいな音にならない」
という話をよく聞きます。そんなときに私はこう聞き直します。
『本当のCDの音を聴いたことがあるかい?』
「私は耳があんまり良くないから、いい音か悪い音かよくわからない」
「コンプレッサーの働きがイマイチ理解できない」
「ベーストラックのステレオとモノラルのトラックの区別が聴きとれない」
(『ヘッドフォンとかイヤフォンじゃなくて、ちゃんとスピーカーで音楽聴いてます?』)
こうした質問のほとんどが、音楽を聴く環境に気を配っていない人たちから出ていることが多いです。
もちろん、ミュージシャンを目指していなくて、単純に音楽を聴いて楽しむだけの時はヘッドフォンで良いと思います。(ほんとはその場合でもスピーカーの方がいいんだけど・・・)
音楽を作って、誰かに聴かせたいと思っている人は、スピーカーから音楽を聴く習慣をつけたほうがいいでしょう。
そして可能な限り「生の楽器の音」を聴く機会を持つべきです。たとえシンセサイザーを駆使した音楽を作るとしてもです。
アコースティックス=音楽の臨場感
って、=(イコール)で結ぶと、最近のカタカナ英語の人たちはホントにイコールだと思っちゃうかもしれませんね。意訳です。
Acosticsとは「音響、音響効果」という意味ですね。
物理学の、気体や液体における機械的な波を扱う分野のことで、振動、音波、超低周波、超高周波なども含まれ・・・
・・・え?眠い!?
すみません。言いたかったのは、音は空気の振動なので、ちゃんとした音楽を聴くということは、ある程度の量の空気、つまり空間が必要だということです。
例えばグランドピアノを目の前で聴く時、ピアノの音は耳の側や目の前だけじゃなくて、足元や髪の毛の先からも伝わってくるのを感じます。
まつげ、うぶげ、毛穴までもピアノの音を感じることができます。
そんな臨場感の中で、素晴しい演奏に包まれる。
音楽ってそういう感動なんです。
ヘッドフォンやイヤフォンから、毛穴までしびれる音を感じますか?
ヘッドフォンやイヤフォンから聴こえてくる音は、いわばスピーカーのシミュレーション。空気の振動の疑似体験です。
シミュレーションで本当の楽器の音、歌声を、音楽を聴いていると言えますか?
レコード技術が開発されてもう140年以上経ちます。
その間、サウンドエンジニアたちはひたすらに、直向に「生で聴いた音を再現したい」という情熱を持って、レコーディング、ミキシング、そしてマスタリングの技術を追求してきました。
その積み重ねによって今日、素晴しいレコーディングの音楽を聴くことができます。
ステレオなのに、伸びあがって聴こえる歌声
クラッシュシンバルが波打つ様子
ピアニストの指先が鍵盤から離れる様子
ネックやボディの鳴り響きが聴こえてくるアコギ
ミュージシャンたちの息遣い、表情、フレーズに込められた想い・・・
演奏を目の前で聴いているような、ステレオの臨場感を聴いてみませんか?
素晴しいミキシングの音楽を、しっかり聴いてみましょう。
きっとクリエイティブ・マインドがぐっと上がってくるはずです。
JBG音楽院の新ルームBは、そんな「音楽の臨場感」を学びの現場に導入したいという、長年に渡る願いを実現しました。
音楽の本当の感動を知りたい方はぜひ、お立ち寄りください。
いまだかつてないリスニング体験をお約束します。
そしてその音楽の感動を、未来に伝えていくのは、この空間で音楽を学ぶみなさんです!
完璧なフィールドで、しっかりした音量で、一つひとつの楽器や歌が躍動する様子を覚えてください。
そしてみなさん自身の素晴しい感性と、音楽を聴くことができる耳を手に入れてください。
JBG音楽院の新校舎は、いま存在する音楽学校の中で最高クラスの環境を提供しています。
世の中にはびこるレビューに惑わされないでください。ヘッドフォンを使ったスタジオシミュレーターは、所詮シミュレーターです。
マスタリング、ミキシングの現場を知らない人たちの情報を参考にしないでください。知らない人には語れませんから。
そして、やたら「プロの〜」とか「プロが〜」とか宣伝している人たちの言葉を信じないでください。
あ、忘れてました。一番重要なこと。
スピーカーで聴く音が素晴しいミックスの音は、ストリーミングでもモバイルでもヘッドフォンでもカーステレオでも、たいてい「いい音」がします。
ヘッドフォン専用の音とか、ストリーミングでベストの音のセッティングとかは、普通の人にはできません。っていうか、普通のエンジニアにもできないです。(普通じゃないエンジニアなら可能です。笑)そしてそれは、マスタリングエンジニアの仕事の領域。
だからこそ、スピーカーをしっかりセッティングして、聴くときも作るときも、自分の理想の音を追求することが第一で、そのサウンドを楽しむことが大切なのです。
さぁ、みなさんも、音楽の聴き方を変えて、音楽の作り方を変えてみませんか?
新ルームBのチューニングを担当した、マスタリングエンジニア森﨑雅人さんを迎える特別セミナーの開催が決定!